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片田敏孝先生講演会

防災研究の第一人者、片田敏孝先生の講演会が、9月17日に高浜町の文化会館で開かれました。
片田さんというと、最近、東日本大震災の際の釜石市の住民の対応をテーマにしたNHK特集でも取り上げられた、時の人の一人。全国で引っ張りだこだと聞いてますが、よくぞ高浜にお招きできたと思います。素晴らしい。

私も講演会を聞かせて頂きましたけど、ほんと良かった。
防災とか避難行動とか、自分や家族の命を守るために必要な情報や考え方、という点で素晴らしいお話を聞かせていただけたわけですが、それに加えて、自分のミッションの為に労力を惜しまない先生の姿自体にも感動。

だいたいが、防災研究、特に避難誘導とか考える人って、多かれ少なかれ「オオカミ少年」的なご苦労があるんですよね。
例えば、自分もそうだけど、火災報知機が鳴っても逃げないし、津波警報と言われても、まあ大丈夫だろうと勝手に思い込んでしまう。
なのに、実際に災害が起こって大勢の人が亡くなってしまったら、責任を感じてしまう。亡くなった人が、散々逃げろと言っていたのに逃げなかった人であったとしても、です。
因果な商売だと思うけど、それを支えるのは、個人のミッションだけなんですよね。

あと、「最善策を取る」、っていうお話も面白かったですねえ。
私もコンサルをやっていた頃、地域防災計画やハザードマップの作成をお手伝いしたことがあるので、よく分かるのですが、避難計画の前提になる災害予測って、あくまである一定条件下の予測なんですよね。
●●年に起こった災害と同規模のものが仮にもう一度起きたら、とか、■■川が氾濫したときに浸水する区域ですよ、とか。それ以外の何物でもないんだから、本来はアテにしたらあかんのです。決して次回の災害ではこうなりますよっていう予想ではない。

そういう実質的に予測が出来ない上に、人それぞれによって置かれた環境も身体的な条件も違う。
んじゃ、そんな中でどんなアドバイスが有効かというと、ともかく「その時とれる最善の策を取る」だそうです。
災害に強いまちづくり、なんて言っても、完璧に環境が揃うことなんて、この先一生絶対にあり得ないんだから、他人や行政に期待してもキリがない。死ぬときは死ぬ。だから、何か一つ原則を作るとしたら、全員がそれぞれに出来うる最善の策を取れというのです。
ここまでやったからOKとか、そうじゃなくて、ともかくその時に出来うる最大のことをするだけ。

色んな条件で色んな人が関わることについて、皆に共通して有効な方向性を示すっていうのは、実はとても大変なことだと思いますが、シンプルで分かりやすいアドバイスですよね。
本当に素晴らしいお話を聞かせていただきました。

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